シロオビフユシャク#51
Alsophila japonensis (Warren, 1894)
シャクガ科 フユシャク亜科
♀
山梨県富士河口湖町 2021.12.1 体長約10.8mm
灯火近くの林縁の構造物にいた♀。
樹幹などに産卵後、尾端の鱗毛をまぶして卵を保護するのは、
本属やInurois属と同様。
産卵前はこのようにむっちりした姿だが、
産卵後は腹部が萎み、尾端の鱗毛はほとんどなくなる。
分布:北海道、本州(全県)、伊豆大島、三宅島、四国、九州、
対馬、屋久島、朝鮮半島、中国、ロシア南東部
成虫出現月:12〜2
幼虫食餌植物:カワナヤギ、キツネヤナギ、イワヤナギ、サワグルミ、
アカシデ、クマシデ、ツノハシバミ、ハンノキ、ブナ、
イヌブナ、コナラ、ミズナラ、クヌギ、カシワ、ウバメガシ、
シラカシ、アラカシ、ハルニレ、ケヤキ、ムベ、リンゴ、ナシ、
カマツカ、ボケ、サンショウバラ、ノイバラ、ウメ、ソメイヨシノ、
ウワミズザクラ、フジ、タカオカエデ、ホザキカエデ、イタヤカエデ、
キンモクセイ
産卵後の♀
http://photozou.jp/photo/show/1433095/253095124
♂
http://photozou.jp/photo/show/1433095/269056842
交尾ペア
http://photozou.jp/photo/show/1433095/253365986
幼虫
http://photozou.jp/photo/show/1433095/267836721
http://photozou.jp/photo/show/1433095/255211155
G0648-51
アルバム: 蛾・シャクガ科5・フユシャクの仲間
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コメント (2)
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フユシャクを見たことがないと思いますが、フユシャク♀に遭遇しても、私は蛾だと分からないかも知れません^^;
2021年12月4日 00:11 s.s.jyobitaki (7)
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s.s.jyobitakiさん
天敵の少ない冬を繁殖の季節に選び、餌の少なさと、体内に水分が入ることによる凍結を防ぐために、摂食することを捨て、♀は飛ぶことすら捨てて限られたエネルギーを交尾・産卵のみに使うという、実に特異な進化を遂げた仲間です。飛べる♂は灯火に飛来する種が多いですが、飛べない♀はたまたま灯火近くで羽化した場合以外は来ることはないので、出会う機会は少ないと思います。♂とは全く姿の違う♀を見つけることが、フユシャク探しの醍醐味かもしれません。寒い夜の探索はつい億劫になるかもしれませんが、見つけた時の喜びは格別なものがあります。(^^)2021年12月4日 20:37 monroe (30)
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